ついにきました。
映画祭チケットのプレオーダー前日。

この日はゲスト登壇回の発表でもあります。
とりあえず見たいなーと思った映画タイトルを選んで
スケジュールを組み立てておいても今日までは仮設定で
登場する日が分かってから本設定して明日に臨む。

今年はゆるゆると取れるとよいですなあ。
・・・まさか「カンフー」が取れないなんてことはないですよね(-_-;
最近は読みが当たらないことが多いので、ちょっと心配。

さて、本の貸し借り友人より
「最終巻の終わり方が釈然としないのよー。読んでよ!」
と、もう噴飯モノの顔で貸された《英国妖異譚》19,20巻を読了。

8年も続いたシリーズだけに、この終わりは無理をしすぎた感がある。
大学編に続くとしても主要キャラクターをどうするんでしょう。
アシュレイ日記にならないとしたらどんな・・!?
水の民営化による弊害という欧米のニュースでは
よく取り上げられるネタなどを織り交ぜつつ伝奇的展開をみせていたのに
続きそうな曖昧な終わり方で、ひとつの小説としては不燃焼になっている。
来年の続編まで待つしかないのか。

ほんで私と友人がマグロ級の掘り出し物と思っているのが
《闇の皇太子》シリーズ。びーずろぐ文庫。
平安時代を舞台にした伝奇小説を読んでいればお馴染みの術師が揃い踏みだが
現代の京都と闇世界をまたいだ闇皇のお家争い。
こちらはラノベらしく深い内容ではないので「おやつ」読書としてオススメ。
ブラコンだが能力が高い弟が非常においちいです(笑)

少年向けラノベでは最近当たりをなかなか引けなくて
これは投資の問題なのかしらと悩んでいる。
とりあえず「とある飛空士の恋歌」の続きを
待つだけでなく新規開拓をせねばならない。

給料も出たことだし週末は本屋へ探しに行くか。

たまには癒しを

2009年9月22日 読書
定期的な本の交換のために外出。
今回は重くないからカートではなく担いで・・と思ったら
相手からの返却分と貸出分で10k近くに(涙)

お互いの購入物件を話しているうちにタイトルが分からなくなって
確認のために本屋へ行く始末はもうもう orz

さて。
妹から「薔薇乙女」を頼まれて探しているうちに
ミイラ取りがミイラとなり買ってしまった1冊が写真の「リトル・リトル」。
はい、どっからどう見ても男性向けですね★
深層のお嬢さまとキツネっ娘ちゃんのほのぼのストーリーであります。
帯の「メイドも出るよ」ってどんなキャッチフレーズじゃい。

セリフをほとんど出さないことでキャラクターの心情を読みとろうと
表面的な絵よりも表情やしぐさに注意が向くことで
描き手が伝えたいことをじっくり鑑賞させられる仕様になっている。

絵師は男性誌よりもBLでご存知(笑)みろくことこさんであり
男性向けのためかPNが異なっている。
この人の描く小さい生き物は非常に愛らしく、触ったら大福のように
手触りはサラサラしてるのに、つっついたらふにゃふにゃしそうで参ってる。
それはこの本を買った本屋で隣に置いてあったノーマルな純愛を扱った
好きな作家さんの本を蹴っ飛ばしてユリかもしれんコレを買ってしまうぐらい。

かわいいお話ですので女性もぜひ。
やっぱり疲労が溜まっていたようで風邪をひいたような気配。
肩こり・頭痛・胃痛があったが葛根湯を飲んだら治った♪

とはいえ、インフルも怖いし体力を溜めておきたいので
おとなしく仕事と読書の日々を送る。

《朱色の研究》有栖川有栖
→読もう読もうと思ってスルーしていたので改めて。
 有栖川らしい?切ない推理小説。トリックも面白かった!

《神様のパラドックス》機本伸司
→地元の図書館で借りれずに他から取り寄せしてもらった。
 この作家の場合、エンディングに向かうための技術論(説明)から
 その目的が分かるまでの間を我慢して読み進められたら
 ページをめくることがもどかしくなるぐらい面白いのだが
 読書や理科が苦手な人は脱落するかも(笑

まだパラドックスは読んでいるところだが読了したら
ここ数年挫折ばかりしている高村薫の昭和三部作を読み始めようと思う。

新聞の書評欄でじっくり読んでもほんのり分かった気がするだけで
分かりやすくするための乱暴さがないのがいいと書かれていた。
明瞭に提示されるわけではない、じんわりと染み入るような
文章に浸るには少々根気が必要だから、しばらくは他の本を
ペインディングして向き合わねばならないだろう。

気になったので久しぶりに「スカイ・クロラ」を見る。
映画館で2回も見たのだが、急にあの空や音が聞きたくなる。
まさか夕刊に連載中の小説へのファンレターが読者欄で
掲載される日がくるとは・・・!
毎日まったりペースでぽんぽこ仮面は進む。

新聞で夏休みオススメ本の紹介があったが
相変わらずラノベ書評の弱さが目立つ。
売れ筋と良書にズレがあるのは仕方ないものの
「とある飛空士」を仕方なく紹介とはどういうことだろう。
紹介されているラノベも少年向けばかり。
少女向けを出してもいいじゃないか。

さて、友人らから借りているラノベたちは以下の通り。

「伯爵と妖精」コバルト文庫
さすが老舗出版社。編集者がきちっと締めてきているのが分かる運び方。
伯爵の胡散臭さとくどき文句はクセになる。

「身代わり伯爵」角川ビーンズ文庫
角川はどのレーベルでもポイントを外しません。
そして人の財布のヒモを強引に弛めやがります。
主要人物名がドイツを元にしているので
読書キャリアに銀英伝があると名前がかぶって
悶絶する可能性があるかもしれない。

「姫君返上」ウィングス文庫
女の子の男装話は鉄板だが男の子の女装もまた鉄板(笑
どちらも楽しめるのがこの小説。まだ連載中なので続きが気になる。

・・・何か足りないと思ったら少年向けの冒険モノとか
SFとかファンタジーとかミステリや戦記を読んでいない。
特にSF成分が不足して脳みそが砂糖漬けになってしまった。

塩を振りかけて正常値に戻そう。

くされ社会人

2009年7月26日 読書
ある日の「絶望先生」で、二択の問題で悩んでいるとき
どうでもいい第三の選択をしてしまうことに絶望する回があった。
今年の夏はこのどうでもいい第三を選びそうな気がする。

3ヶ月ぶりに会う友人と本の貸し借りをする。
この友人とはお互い大量の本を担いでいるにもかかわらず
一緒に本屋へ寄って更に購入するという愚行をおかしてしまう。

「面白そうじゃないかー、買っちゃえ買っちゃえ」
というプレッシャーを掛け合い、負けた方が買うのだが
本日は私が負けて前々から気になっていたコレをお買い上げとなった。

文庫本に挟まれていたしおりの4コママンガで見たことがあり
この作者の4コマは絶対イケる!と思っていたが
熱いボケと冷静なツッコミから生まれる絶妙な味わいがあって面白い。
写真の通り非常に絵がキレイで少女マンガですか~な雰囲気だが
中身はノーマルなエロネタや会社ネタ、流行モノへのツッコミだ。

帯にあったチェック項目「おひとりさま上等!!のアラサー女子」に
チェックが入ってしまう一人の女子としてオススメいたします。
なお、他のチェック項目は
「今年で5年目!?”就活”中の大学生」
「カノジョに押され気味の草食系男子」
「今の社会にもの申したい会社員」
どれかひとつでも当てはまったらレジへGO!とのこと。
皆のブログが皆既日食ばかりだったが
私は言うまでもなく見ていないので
通勤中の読書から感想なんぞをしたためる。

別にこれをコンカツに生かそうなんてことは
全く考えてもおらず、むしろ慰めとして必需品。

いわゆる書簡小説。
メールなどマスメディアが発達した最近では
あまりお見かけしない構成方法だが
同じ構成方法で書かれ、現在でも
その面白さに追随を許さぬ作品として
「ドラキュラ伯爵」はぜひにも読んで欲しい。

この本では主人公が友人、妹、教え子に当てて
自分の近況を手紙で述べてるのだが
ある一定の事件について取り繕ったり、大げさに伝えたりする様を
読者は俯瞰して観察できるところに面白さがある。

今回の名言は
「詩人か、高等遊民か、できれば何にもなりたくない」

就職しなきゃいけない学年になった作者自身の発言として
書かれていたが、この言葉にはココロの底より同意する。
やりたいことや遊んでいられることより
そのまま変わらずにいたいのが一番強い思いだろう。

そして、この作品でも相変わらず女の子は勇ましく社会の荒波に
こぎ出でるのに対して、男子は何にもならない。そして振られる。
両思いにならないこそ、ひっついたカップルへ非難を浴びせる
主人公に賛同、かつ楽しく読めるのがウリなのだから非常によろしい(笑)。

手紙を書く楽しみを見出すとか恋文とは何ぞやということよりは
学生から社会人になる青年期の心の揺れをあらわした作品。

そして、一番の娯楽とは
無益なことを一生懸命することである
ということを感じさせてくれるだろう。

さて、台湾。
某格安旅行店とカード会社の優待を比べたら
もちろん格安は交通費としてみるとお得なのだが
優待の方が格安の同じ条件の航空券と比べるとはるかに安い。

そして、高雄に行くには乗り継ぎ便よりも
高速バスもしくは新幹線に乗った方が早く着く。

まずは旅券と免許証の更新せにゃあかんのだが
色々考えることが多すぎて頭がぱっぱらぱー・・・。
延期していた食事会で満腹になるぐらい食べる。
食欲減退気味になりがちな時期なので
辛いもので気合を入れるのはいいことだ。

さて、1週間以上かかったが読了。
本格ミステリの名作といわれるだけあって
さすがの展開とトリック。
特に場面転換のアクロバティックなことといったら
新幹線登場前の鉄道ミステリとは思えないような
広がりに圧倒されるであろう。

舞台が昭和20年代ということもあって
風俗に関する描写や単語が分からないことが多い。
ネットで検索すれば分かるだろうが
PCの電源を入れるのが面倒だし
小説の世界感を損ねるのが嫌で手元にある
新明解国語辞典(第四版)をひいてみた。

さすが明解さん。載ってる!(汗

ニコヨン:日雇労働者(死語)
おもと:ユリ科の園芸植物
やとな:臨時雇いの仲居(京阪方言)

これ以外にも当時のドライブクラブがよく分からん・・。
金持ちの学生が所有できない車を乗りに来るような描写があるから
今でいうところの高級車のレンタカーと思われるが
どんな位置づけだったのだろうか。
こればかりは辞典でも分からない。
当時に青春を送った人から聞くか、風俗記録を読みたいのだが
当たり前すぎてなかなか見当たらないのが困る。

高校以来のミステリ読みたい病になったため
トリック中心の本格モノを読み漁りたいし語りたい(笑
とりあえず図書館で名作を借りてこよう。

そんな決意も新たに「ぽんぽこ仮面」を読もうと夕刊を開いたら
DVD-BOX「臥薪嘗胆」の広告があり。
だおみんさんとふーじゅんさんですってぇぇぇ!
レンタルも同時開始。「大秦帝国」も見たいがこっちも気になるじゃないか。
あまりに疲労が溜まると自律神経が乱れて
ただイスに座っているだけなのに
心臓がバクバクいいだして手先が震えだしたりする。

大概そういう状態にも慣れてしまっているので
「あー、今日はもう仕事にならんね」
ということで店じまいをそっとしだす。

第一、本日は某専門チェーン店で
書籍購入フェアキャンペーンの初日だから
どっちにしろ定時脱走するもんね(笑

まずは都内店から。
目当ての本、雑誌は3冊みっけ。
後1冊が見当たらない。
店員に聞いたら品切れらしい。

腕時計を見てからおもむろに携帯電話を開く。
未だに携帯からインターネットへ繋げることに抵抗があるし
電話を使うときに必要な情報は決まっている。

電話帳に入れてあるのは友人・知人らのソレと
野球場の忘れ物問い合わせと雨天開催の確認用電話番号
そして行きつけの本屋の電話番号&営業時間♪

地元の店なら在庫があることは週末に確認済み。
急げばまだ間に合う。
ということで一番早く移動できるルートで向かい
閉店の支度をしているあんちゃんに
「1冊だけ買わせてください」と泣きついて
なんとか目的の本は全部入手。

《三希堂希譚/佐倉朱里》ほか3冊。

6月の購入予定表に追記発生。
どこかで森見さんのハードカバー。ひぃん(泣)

彼岸に漂流中

2009年5月26日 読書
あんなに読むのを躊躇っていたくせに真っ先に「鴉」から始めている。

新本格派のファンタジー的な”雪山の山荘”設定は
作者によってクセはあれど閉鎖性が強く
読んでいる場所がどこだろうが独りになれる。

お気に入りの設定は綾辻さんの《館》シリーズなのだが
麻耶さんのメルカトルもいい意味で読者の期待を裏切る
どんでん返し付き異世界への旅を味わえる。

この作品では閉鎖的な村で起こる連続殺人事件に加えて
カインコンプレックスが人間関係を彩っていて
ページをめくる手が止まらない。

さて。
よく読んでいるブログに高橋名人のところがある。
ちょっと前の記事で50歳になられたそうだ。

ゲームの師匠だった従兄がコロコロ派、
しかもファミ通を毎回買っているゲームバカだったので
こんな番組を一緒によく見ていた(笑
ttp://www.youtube.com/watch?v=OtraMSOgsnU

時の流れって早いわー。

ハドソン繋がりで携帯ゲーム版
「チーム・バチスタの栄光」の画面を見る。
田口先生がかっこえええー。
こっちをDSにしてくれればいいのに惜しい。
ttp://www.hudson.co.jp/mobile/ykeitai/teambatista/index.html

千本ノック

2009年5月23日 読書
2週間以上振りに馬に乗ったら発熱した。

見た目に反して意外な運動量をもたらしており
毎週1回程度行っていたとしても
微熱程度は帯びてしまうものだが
ものごっつ間が開けてしまったために
冷えピタ&バファリンのお世話になってしまった。

それでも来週以降の読む本がもうないので図書館へ。
今回は先日の宣言通りミステリのみ。

・うそうそ/畠中恵
→「しゃばけ」シリーズ。人気があるから見つけたら即借りないと
 また今度なんてしたら二度とお目にかかれない。

・黒いトランク/鮎川哲也
→素朴そうに見えて奥深いトリックを作る名手の傑作。

・鴉/麻耶雄嵩
→「メルカトル」というタイトルの本を借りたら読みたくなって。
 これもメルカトル鮎が登場する閉鎖空間におけるミステリ。

・北雪の釘/ロバート・V・ヒューリック
→ミステリ好きならご存じ「ディー判事」シリーズ。

映画師匠から教えてもらった記事にて
ツイ・ハークが狄仁傑の映画を作って
ロゴにディテクティブ(探偵)と狄から採って
「D」にしたんですよーなんてことを知った。

狄仁傑といえば上海のホテルで連ドラを見ていたし
印象としては包青天とごっちゃになりそうな
公案モノの有名人と思っていたのだが
このロゴについての記述で記憶が引っ張り出された。
学校の図書室に「ディー判事」シリーズという本があったなあと。

当時はノックスの十戒が片隅に引っかかっていたし
(中国人は登場させちゃダメなんてルールがあったんですわ)
欧米人が書いた中国人像が胡散臭く思えて素通りしていた。

今更ながら狄仁傑を主役にしていたことを知ったわけで
まずは読んでみようということで手に取ってみた。
懐かしいハヤカワミステリの装丁にドキドキする(苦笑)

ドキドキといえば「鴉」では身構えている。
麻耶さんの場合、読んでいる間に窒息死しそうな舞台設定に
探偵役?のメルカトルの論理と第三者による世界の破壊で
読者が引っ張り廻されるというアップダウンの激しさから
しばらく部屋に引きこもって出たくなくなるという効果があるのだ。

でも自我が崩れる気分を時に味わいたくなるので止められない。
ミステリの面白さのひとつでありましょう。

風邪気味でした

2009年4月27日 読書
更新が止まっていたのは忙しいとかもあったが
先週の「ガッツで完遂」仕事のせいでありましょう。
微熱がさがりゃしません。葛根湯飲んでグダグダ生活をしていた。

気晴らしに図書館を2軒ほどハシゴしたものの
借りたものはラノベなど軽い本ばかり。
疲れているみたい。

疲れているんだってば!本なんて読むなよ。
というツッコミはあるだろうが、読まなきゃ死んじゃうべや(笑)

さて。
一番軽めのものから。
「エノーラ・ホームズの事件簿~ワトスン博士と奇妙な花束~」
ナンシー・スプリンガー/小学館ルルル文庫

表紙は中学生向けラノベだが内容は大人の鑑賞にも堪えうる
なかなかのシャーロキアン小説。
アメリカの作家のせいなのか、それとも作者が意識しているのか
ドロシー・L・セイヤーズのような文の運び方をする。

これは日本で刊行されている3巻目。
主人公のエノーラはホームズ兄弟の一番下の妹で家出中という設定だ。
十九世紀のイギリスをよく研究して書かれており
階級社会など当時の空気を味わうことができる。

今回の話はNHKで放送していた実写版ホームズのドラマ
「未婚の貴族」を一緒に見るとより一層楽しめると思う。

2巻以降しばらく間が空いていたため、絶版かなと思ったら
今回の新刊である。しかも今年の夏以降、4巻、5巻と続けて出るらしい。
CHIGIRIもなー・・・(タメ息)
週末こそ返却ボックスへこっそり返そう・・!
ということで、絶賛延滞中の「60歳で夢を見つけた」を一気に読破。

乗馬を始めた動機は「あんな小さい生き物に負けたくねー」という
いつもの自分で自分の首を絞めるしょーもない負けん気のせいだが
競技や技術について覚えるにつれ、参加条件が比較的ゆるく
自由度の高い長距離馬走競技”エンデュランス”を知った。

いわゆる「馬に乗ったウルトラ・マラソン」と言われる競技で
西部開拓時代と同じように険しく長い道のりを今の馬は走れるか
試しにやってみようかーと始めたのがきっかけらしい。

どの程度の技術や費用、道具が必要なのかを雑誌などで勉強していたが
今回読んだ本は世界でも指折りのトップ大会で完走し
日本でエンデュランス講座を主催している増井さんが書いているので
実際起こりうる事態や体調の変化などを知るに最適の書になる。

まさか必要な技術に柔道の受身があるとはねー。
落馬の時に大けがしないようにするには必須のようで
競馬のジョッキーでもやらされるらしい。

大学時代の選択授業で友人から「形だけ出来れば単位くれるって」
と言われなければ受身を経験することはなかっただろうが
まさかこんなところで役に立つとは。
ありがとう、友人。
あかかべ2号の発破に魂を抜かれたのか外出する気力なく
半日寝床で横になっていた。

今だ、今しかない、たまっている図書館の本を読むのは!
ということで、寝床から手を伸ばして届いたのがコレ。
金を稼がにゃーとばかりに書いている若年層向けBLモノより
普通のラノベ、しかも年齢層高めの読者層を想定したレーベルでは
伏線の張り方も設定も生き生きして読後感がすばらしく心地いい。
そして、表紙・挿絵のひたきさんが大好き。

傭兵隊の隊長を主人公として中世欧州のような世界観を
存分に味わうことができるシリーズ。
今回は戦線を移動している先で次々と敵が待ち伏せをかけてくるが
孤立無援の味方の中に裏切り者を抱えつつ
安全な陣地まで戻らなければならないという並行ミッションの話。

作者お得意の2つの問題を少しづつ解決へと詰めていくストーリーは
「次のページでどうなるんだ!?」と息をつかせない。

後2冊で最新刊になるし、今のうちなら全巻揃えるのも簡単なのだが
中央公論新社のは高いんだよなあ。。その前に部屋を(以下略)

まずは気分を落ち着けるか、とネット上にある専門書店へ。
今月末に発売するコミックが弱小出版社から出るので
専門書店限定の販売促進があるだろうと思ったら
予感的中、限定おまけマンガ付き(=▽=)

ついでに新刊小説の確認も。
4月の1冊はマークしていたが、5月に3冊も。
友人から聞いていた新刊もリストアップされていて
スケジュールに発売日とタイトルをメモ~♪

近所の書店でブックフェアを開催するかもしれないし
出版社の出方を見てから注文かけてもまだ遅くはない。

スケジュールを埋めている隙間で「あかかべ2号」の感想サイトに
「どこなげてんだー」と叫びを入れるのも忘れなく完了。

[追記]
4月末に発売予定の書籍を密林で検索したら出ないでやんの(汗
えぷろん犬のところにはあるのに。専門書店で予約するしかない。
そろそろ謝罪をしに行くか・・・。
ということで絶賛延滞中の書籍を返却に隣町まで出向く。

越境するといい図書館があるため、良書を求めること千里(ぐらい)。
地元にはなさげな書籍を選びに選んで借りる。

鮎川さんの鉄道ミステリ読みたかった。
赤城さんの冒険活劇の続きも気になっている。
確実に黒社会成分がきっとありそうな
「華人社会がわかる本」は次回こそ絶対借りる(備忘帳)。

財政難の地元では最近買ってくれない
コバルトと富士見ファンタジアを我慢するのは苦しかったが
今回のセレクト分は以下のとおり。

「60歳で夢を見つけた」
日本におけるエンデュランス第一人者である増井さんの本。
エンデュランスを志すならまずは読めの一冊。

「台頭する中国の草の根NGO」
大陸でもNGO活動が盛んになってきていることを聞き、
中国人自身がルポタージュした本書を資料として手にとってみた。

「いまこそ『資本論』」
世界大恐慌とか最近の世界同時不況の記事では必ず出る『資本論』。
そのものだと難しいらしいから一番簡単そうな概略書で。

「御馳走帖」
内田百閒の随筆集。タイトル通り、食事が主体♪
阿川弘之や池波正太郎との食べ物に対する思考の違いを楽しみたい。

「あの花に手が届けば」
お久しぶりー。駒崎優のバンダル・アード=ケナードシリーズ。
おっさん度の高いファンタジーは大好きだ。。


今回、中華モノは非常に薄め。そちらは映画で吸収するし~。
ということで「尋秦記5」を鑑賞。
だんだん歴史の表舞台に近づいてますぜ。
魏からの追手のせいで村民皆殺しになって生き残った
荊俊と滕翼はあの◆の関係者になるんですかね。
香港映画も見たところで絶賛延滞中の「香港大富豪のお金儲け」を読了。

投資に対する心構えというよりは作者の自伝的内容に
証券マンとして働いていた当時に出会った
香港の投資家たちの考え方を綴ったもの。

投資を始める前に知るべき一方法を知るには使えるが
具体的内容は全くないので本当の参考書程度かしらと。

それはさておき。
香港の大投資家たちに関するエピソードは興味深い。

投資家コン氏から行き違いにより怒られて
フィリピンパブで飲んだくれる著者。
二日酔いで目を腫らしていたら
「その飲み代はいくらだ!俺が払ってやる」
「おまえは何かにつけて出来の悪い息子のようだな!」

香港でも有数の投資家であるタム氏。
証券マンだった著者が営業しようと氏が経営する下着工場へ出向いたら
肩に穴のあいたシャツを着て、よれよれのズボンに
ぶ厚い縁のメガネをかけた中年の男が
「俺がタムだ!」

 下着工場の奥には最新鋭のディーリングルームが!

 基本食はカップ麺。

 外食は自宅近所の会員制レストラン。理由は割引が効くから。

 レストランやホテルではチップを払わないのに
 いつも使う会員制レストランでは多めにチップを払う。
 なぜなら、今後もお世話になるレストランだから。

 投資先のビルマで軍事クーデターにより財産を没収され
 身一つで香港へ帰ってきた早々、香港の銀行の頭取と会って
 邸宅を担保に資金を借り入れ&投資で儲けて復活。
 (現在のミャンマー国際空港は彼の自家用空港だった!)

私の想像する氏の姿は映画「功夫」に登場する蝦蟇功のアレ(笑)
年齢は世界恐慌も実体験として知っている世代だそうだ。。

中国人が友人らに人を紹介しまくるのは
友人らとその人を監視、才能の査定をするためとか
「お前と俺で儲けて分け合おうぜー!」という
ガッツな商魂とかエピソード目当てならば飽きない面白さ。
そのエピソードだけで続編書いてくれぇぇぇ。

時にはSFでも

2009年3月4日 読書
会社の後輩から借りた「シャンぐリ^ラ」読了。

感想ー。
ゆ、許せん!この資源無駄遣い野郎があっ。
と久し振りに読書で憤る。

SF小説として凄くいい設定やキャラクターを
用意(創作)できたにもかかわらず
展開や構成で潰してしまっている。

地球規模の展開をみせるために用意した
新たなる経済、新世界を創る話なのに
時間を感じさせる描写が弱いことにより
島国のそのまた狭い一部地域に
物語が圧縮されてしまい非常に残念だ。

表舞台へ上げる登場人物も多岐に渡り
熾烈な争いを繰り広げるものの、
転げ落ちた人物らが何度も舞台へ戻ってくるため
物語として着地点が得られず非常にいらつく。

小説を読む上で注目していた炭素経済が
中途半端で終わってしまったのもつらかった。

エロ&残虐、東京描写なら菊池秀行、
SF設定なら機本伸司を脇に用意したくなったが
本日は密林から届いた「じゃいアんとロぼ」がある!

買ってしまったんですよ(苦笑)
父から息子へ、大人から子供へ伝えていくべきものは
恥ずかしくて面と向かって言えそうにないぐらい
熱く、正しいものであってほしい。
そんな夢が詰まっている。

という名分でウハウハ鑑賞~。

血ぬられた将軍

2009年2月18日 読書
感想文を書くことにより新作小説を貰えるシステムに参加している。
うっかり2作品ほど貯め込んでいたので文章を構成&校正し清書して投函。

そんな作品があるにもかかわらず図書館で借り
友達から借り、借金ならぬ借本地獄(笑)
こういう地獄なら死んでも本望~♪

江湖の悪いお友達より
古龍の楚留香小説(原書)

まいどおなじみ貸し借り仲間の年長さんから
BL小説10冊 orz  これは別腹 甘モノだもん

会社のアニメ仲間の後輩より
「シャングリ・ラ」

そして、上役から借りたのが
「ジェネラル・ルージュの凱旋」文庫版

とりあえず、ちゃっちゃと読めるもの&早く返却ということで
血まみれの白衣をひるがえして現れる速水部長がステキ★
というご推薦を受けて将軍から片付けることにした。

この田口&白鳥シリーズは原色のカバーが目立って仕方ない
医療ミステリー小説である。キャラクターシステムを採用しつつ
現役の勤務医で培った現場のリアリズムと論理の応酬が見どころだ。

3月から映画があるのであらすじをいうのも野暮だし今回は省略。
この本を読む前にAIについて語った新書を読んでしまったので
ドラマ部分がおまけにしか感じられなかったのが少々さびしいものの
1巻から読み続けてきた読者にはこれまでの話の到達地点として
最高のエンディングを迎えられるであろう。

ところが。
この田口&白鳥は社会派推理小説のリアリズムと
新本格の魅力ある探偵役を合わせたハイブリッドであるが
活字中毒の身にはキャラクター頼りの作品が続いて食傷気味に。

こういうときこそ、トリック?にガジェットいっぱい
衒学趣味てんこもり、視覚効果を意識した文字の海に溺れられそうな
「天帝のはしたなき果実」にチャレンジするしかない。

やっとこ60ページほど消化。
最初の10ページで「もうあかんわ」と白旗を揚げようと思ったが
軍人が出てきたところで復活(苦笑)これぐらいなら読み切れそうだ。

これが読了できたら今度こそ・・今度こそ「黒死館」と「ドグラ」を
読み終えてやる!もうオトナになったのだからきっと大丈夫。
それはさておき、まずは今借りているものから片づけよう。
朝もはよから隣町へ出動したのは図書館へ資料返却ということもさることながら
ラノベ読んでいたら朝マックしたくなったからであります。
時々食べると美味いんだよなあ。。通常のマックよりも軽いし。

さて、返した本の感想。

「DDD2」奈須きのこ
伝奇小説好きとしては今のトップ作家もきちんと読了。
本日の朝マックの原因はこの小説から登場するフォウマルハウト氏だ。
主人公からジャンクフードを横取りするシーンを読んでいたら食べたくなった。

「Fate」や「から」に比べればスタンダートな伝奇シリーズで
ついに闇ではなく光にあってまぶしいモノを題材に持ってきた。
それは「高校野球」。この作者でコレがくるとは思わなかった。
野球描写について細かく、くどいと思えるまで描写に裂いたのは
いつものひねった概念の文章の代わりかもしれない。

技術はもちろんだが、心理描写は本領発揮といえる快筆で
野球好きにも楽しめるのではないだろうか。

相変わらずの怪物ぶりを発揮する妹ちゃんもきちんと登場。次巻が楽しみ。

「新編・対の思想」駒田信二
エッセイ集というか、専門家向けの雑文というべきか。
パラパラっと読んでみたが、中国文学者としては柔軟なタイプなのだが
やはり老先生であり、昔気質の文学者という印象だ。

古典籍を読む鍛練を怠っちゃいけないなあと思わされる一方で
香港芸能や武侠小説など大衆文化にどっぷり浸ってしまった身には
軽いものばかり楽しむなと言われているようで重い気分を味わされる。


そして今回借りたものは。
時には本格ミステリというか、衒学趣味というか
中井英夫にやられた宇山日出臣氏おすすめ「天帝のはしたなき果実」、
それに冒険活劇モノやラノベなど。

それと一緒に「香港大富豪のお金儲け」という投資の心構えを説く
本を借りるあたりが私らしい。コアラでB型ですから♪
「海角」のせいかもしれないが
台湾へ行って甘いもん食べて海に山に分け入って
本やDVD、CDを買ってまったりしたい!

仕事で他人の海外出張の手配をしていると血が騒いで仕方ない。

それはさておき名文集を読了。
「蘭亭序」を調べるために借りたのだが
さすがにベストセレクションだけあって面白い。

知識として存在を知っているぐらいのものが多かったので
せっかくだからと訓読の練習もついでに兼ねて・・。

「離騒」「出師表」「帰去来辞」「蘭亭記」は
教科書で抜粋を読んでいたことを思い出して懐かしかったし
初めて読む「陳情表」「祭十二郎文」も素晴らしかった。

現代まで残っている文章は奏上文や詩、賦がほとんどなので
古いタイプだと四六駢儷体だったり、政治についての文章で
名文でも疲れる。その隙間に白居易「与微之書」が入っていた。

これが非常にゆるーいんですわ。
手紙だし。友人宛てだし。私文書だし。なんで残っているかといえば
その友人が手紙類を文集にしてまとめていたせいだし。

その友人が元稹(字が微之)。こちらも「鴛鴦伝」という小説を書いている。

雰囲気に合わせて翻案すれば
「微之くんに3年も会ってないし、2年も手紙貰ってなくてさびしいなー。」

「君が病気で死にそうになった時、僕に送ってくれた詩に感動しちゃった★」

「そうそう、こっちに赴任してからは一族を呼び寄せて生活してるけど
 借金もせずになんとかやってるから安心してよ」

「夜に思いついて詩を作ったので書いてみたー。
 この詩の気持ち分かってくれるかな」

・・えーと。
なんだかカワイイぞ、このおっちゃん(書いたのが46歳)。

お互いに宛てた手紙類を別々に文集にしているってどんな本だ!
研究者からも「仲良すぎてキモチ悪い」って言われる、このお二方。
○モですか、それとも中華圏によくある友情炸裂タイプかもしれないが
とりあえず『白氏文集』によっているそうなので他にも読んでみるか。

さて、友人に貸す映像メディアを選ぶ。
古龍関係はもちろんだが、てぃろんものも入れて
今年、日本で公開予定の「投名状」とか
じぇるんさん大陸版CDも入れてみるか
それともニコラスのまーべらす連ドラを入れるか。
悩ましい・・。
オヤツ読書ばかりでは成長ができん!
ということで、本日は固い読み物を探しに図書館へ。

先日《蘭亭序》をネットで調べていたが
訓読文だけだったし、語彙の確認もしていない。
ということで中国文学関係をチェック。

さすが中央図書館、、いい品揃えだ。
白文、訓読、通釈、語釈、補説付きの名文資料を発見。
『研究資料漢文学6 文』明治書院
《蘭亭記(序)》だけでなく《出師表》なども入っているので
お得感倍増&読み応えがありそう。

他に
『対の思想 中国文学と日本文学』駒田信二/岩波書店
『仕事と日』ヘーシオドス/岩波文庫
『DDD2』奈須きのこ/講談社

文化比較、ギリシア叙事詩、伝奇ラノベ。
見事なまでにジャンルが混在しているが
読み疲れないように配慮をした結果が
コレなのだから仕方がない。

おそらく
研究資料 →DDD →対の思想 →仕事と日
こんな感じで読み進めるだろうが
研究資料 →対の思想 →DDD →仕事と日
これもやぶさかではない。

で、先日買ったBL小説はどこへ入れようか(悩)

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