遊びがあること

月末が終わるまではブルーな状態でいそうだが
とりあえず映画は見ておこうということで
今日も今日とて2本立て。

爆発物処理班の作品で有名になった監督による
暗殺に至るまでの経過を再現した「ゼロ・だーく・サーティ」

911からの米国事情の総括という意味で
（3時間弱だが）コンパクトにまとめられている。
そんなこと知ったこっちゃねーとか
アクション映画を期待している向きには
学校の授業を受けている気分になるだろう。

暗殺事件のときに出た新聞、ニュースを
ひとさらいした方が更に面白くなるかも。

女性監督らしく関係者からのインタヴューを
緻密に丹念に起こしているのだが
「再現ドラマ」以上には思い入れが残らず。
最近の事件を扱っているので過剰演出はできないだろうが
銃器の演出における”遊び”部分がないので
実際の事件をなぞっているだけの
記録映画になってしまうのが惜しい。

その代わり、爆発物処理班のときと同じく
アクション作品では考えられないような
タイミングで爆発物や銃撃があるため
戦場にいるような臨場感はさすが。

2本目は世界一ツイてないマクレーン刑事のシリーズ新作。

こっちはアクションが”遊び”ありまくり♪
実際やったら何回も死んでるがな！！という有様。
ソ連（笑）だしねえ･･･で済まされないぐらい遊んでいる。

こっちは逆に「それを使っちゃいかんのではー（汗）」
というところでラッシュがある。
制作サイドがロシア系で占められているそうだし
強烈なロシアジョークなのかなあと思うとなかなか興味深い。

今回の保護対象は成人男子なので前回までシリーズよりも
父ちゃんが頑張らなくても･･･そこまで出張る理由ってあるのん･･･と
動機付けが弱いのは確かだが、お気楽な映画として見ればよろしいかと。