ダラっと中華映画。

「女ド.ラゴンと怒りの未亡.人軍団」
日本人に馴染み薄い俳優陣、70~80年代のショウブラを意識した演出、
ことごとくマニアックな作りになっておりま(苦笑

原典は「楊家将演義」
金に攻撃をされていた宋の時代
軍人一家の楊さんちの働き盛りの男性たちは
ことごとく戦死してしまう。
残された幼い息子へ一家の名誉を繋げるために
武術に長けた未亡人や娘たちが戦場へ向かう。

中国では有名な物語だが日本語での翻訳書籍はなく
北方版は例によって翻案なので元の作品とは異なっている。

本家ショウブラでも映画化しているが
今回のは中華映画のパロディやら雰囲気で盛り上がれるので
ツッコミながら見るのが楽しい鑑賞方法だろう(^^;)

「王朝の陰/謀」
オランダ人が中国の作者不詳ミステリを英訳したのがディー判事シリーズだが
こちらは元ネタ&主人公の狄仁傑(中国語読みで「ディー・リンチェイ」)

唐の時代・則天武后の頃(玄宗皇帝や楊貴妃の一代前)に活躍した
実在の知事(兼任で裁判官もする)が狄仁傑だ。
日本で言うところの大岡越前みたいな人。

則天武后(武則天)は中国史上唯一の女帝で
旦那や息子がだらしないこともあったり
商人出身のちゃきちゃき仕事ができた人のようで。

どんな人詳しく知りたい場合
難しい本なら「武則天」や「隋唐演義」(どちらも中公文庫)、
易しい本なら「大唐風雲記」(電撃文庫/絶版)がオススメ。

ディー判事は中国研究家としても有名なオランダ人が英訳したシリーズが
全部邦訳されているので、そちらがオススメ。ミステリとしても面白い。
ロバート・ファン・ヒューリックのハヤカワ・ミステリで検索をかけてくださいまし(笑

そんな細かいことを知らなくても
アンデー兄貴が正義の警察庁長官で
その女上司がカリーナ姐さん、
女上司ラブな宮女がびんびんちゃん
ぐらい分かれば大丈夫です(きっぱし)

ツイハーク作品かつ香港映画なのに
脚本に破綻をきたさないのが不満になる欠点以外は
非常に見やすいサスペンスアクション映画。

こちらは初心者向け武侠映画なので
武侠に興味あるけどよく分からない~という人は
入門編としてちょうどいいのでぜひ☆

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