コツコツと

2012年2月16日 映画
隙を見て映画鑑賞など。

1作品目「逆/転裁判」
ゲームを実写化した作品。
よくあの髪型を再現したな・・・!とスタイリストに盛大な拍手を。
ゲームしたことがない人にはライトな裁判ミステリ、
ゲームファンならば忠実な実写で楽しめる。

テンポもよく、緩急つけた展開が非常にいい。
傍聴席の隠れ俳優&監督探しも楽しいのでぜひ(笑

「坂の上」を見た後だと柄本さんが乃木さんに見えて仕方ないorz

2作品目「ドラゴン・タトゥー/の女」
ハリウッド版。
スウェーデン版も見た&原作未読での感想になるが
非常に筋が分かりやすく&記者が男前になっている(笑)

記者と女主人公の間柄が微妙に違っていて
スウェーデン版が仕事仲間としてドライなのに比べると
今作は中高年の記者に女主人公が
理想の父像を重ねている感じがあって違和感がある。

女主人公は精神的、肉体的に男性に虐待されていたので
男性に対しては忌避する部分があるのだが
同じ目標を持った仕事仲間としての男性たちには
それ以外よりは少し距離を縮めて接することができる
という演出の方がしっくりくるのだ。

原作既読者はどっちが好みなのか興味がつきない。


さて。
先日、欧州などでのデモや抗議活動に影響を与えたという
フランスの本が邦訳されて販売していた。

外側の装丁が凝っていて面白く、さて中身はと見たら
2×2cmの大文字印刷・灰色の地に黒字で読みづらい。
文字がうるさくて目が拒否する感じなのだ。

原書は14ページで3ユーロ(おおよそ300円)。
物価はコーヒー1杯が2ユーロぐらいだそうなので
日本の感覚でも300円程度かなと思う。
同人誌でいうところの折本で200円か300円のものだ。
それが邦訳されたり、装丁などで5、600円が妥当と思われるが
これは800円もする。

さらに翻訳者がおそらくフランス語が達者とは思えない。
この訳者が手がけてきたものは英米の経済学書籍であるし
注釈を編集者が書いているという点で事情に明るくないことが分かる。
既に何ヶ国語かに訳されてる有名な本なので
邪推かもしれないが英語に訳されている本を
翻訳したのではあるまいか。

この翻訳者と装丁を手がけた会社のコンビは
以前も同じ出版社より英米の経済学書の翻訳を出しているので
出版社の中では定番なのかとは思う。

しかし、今回のコレはフランスのレジスタンスが
若者にも買えるように安く軽く作っているものを
日本の書店で流通しやすいように形だけを整えた
出版社が手を抜いた作りにしか思えない。

電子書籍になって本文だけさらっと読めるようになるまで
さらに待つしかないようだ。

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