骨太消化

いつもの飲み屋で最近のアニメ作品でどこが萌えるか
話していたはずなのに、いつの間にやら年寄りの愚痴に
なっちまったいな今日この頃。

昨日は別方面イベントで戦利品ゲットしてホクホク。
ゆるい環境だったので一昨日の地獄が嘘のよう♪
友人らや作家さんとたくさんお話できて幸せ。

で、本日はさすがに2日間の疲れが出て
夕方に家を出るまでひたすら横になっていたが
頑張って起き上がって角川シネマまで向かう。

今秋から始まる「フェイトぜろ」の先行試写会でございます。
原作は春先の魔法少女アニメで話題になった脚本家が
同人誌で出していた伝説の二次創作小説である。

二次ではあるが本編より重く濃厚で骨太な作品であり
最近の美少女ラノベしか読んでいない人では
消化不良を起こしてしまうであろう。

世界観など作品内容を知りたい向きには
明日発売する角川から出る
”フェイトの取扱説明書”を読んでいただくとして（笑
アニメの方の感想をば。

声優さんが豪華すぎて涙がちょちょ切れる。
男性向け作品なのに男性キャラがめっさ多いし
原作に忠実に作るので台詞劇になっているわで
耳が恍惚となって現実を拒否したくなるし
20年くらい前のラジオドラマを彷彿とさせる。

演技が素晴らしいならば絵はどうだ？となると
カメラワークとキャラクターの所作がイマイチ。
今回は前説のような回なので台詞ばかりなのだが
話しているキャラクターが画面にいる必要性はなく
むしろ話していないキャラのアップや風景を絵にして
セリフをバックに流すような手間を省く演出を入れないと
製作サイドが息切れするし、絵に面白みが出てこない。

後半は戦闘シーンばかりになるので
セリフ劇で引き絵を使うようなことはせずに
アクションの作画枚数を増やすことにより
迫力のある緻密な絵にすべきではなかろうか。

元がゲームなので製作側が止め絵に
思考停止しているかもしらんが
瞳（目）の動き、身体のちょっとしたしぐさで
キャラクターの感情や性格を表現できるはずなのに
その表現演出が乏しくて惜しい。

映画「らっきょ」と同じ製作会社やスタッフなので
アクションにもちょっと不安があったりするが
世界観や台詞劇は非常に良い出来だから
今秋必見の作品には間違いない。

試写会ではキリツグ、セイバー、キレイの中の人たちと監督が舞台に。
男性陣がコスプレしてくるとは･･･眼福。