初期投資

2011年7月21日 読書
「国に節電と言われたから、今夏からTRPGを始めよう」
というPOPと共に入門者向け書籍が平積みされていて噴いた。
絵を見ているのは大好きなんですけどねえ...

さて。
集中力が途切れがちで読書スピードが落ちていたが
なんとか2巻を読了できた。
一難去ってまた一難・・・。
原作は5巻構成で各巻ごとに違うジャンルの文体で
書き綴られているとのことで、毎回表情を変えてくる。
1巻目はロマンス小説、2巻目はスチームパンク?
どちらにしろヴィクトリア朝を舞台にした懐古趣味あふれる
冒険小説ということでいいだろう。

19世紀のイギリスといえば晩餐での会話が面白いわけで
上流階級らしい話題の出し方、かわし方は必読。
「不思議の国の~」のようなすっとんきょうな会話が楽しめる。

料理や服飾名称で想像がつかない部分が多いぐらい
細かくマニアックな描写が多いので
次は「ヴィクトリア朝百科事典」で予習をしておこう。

ウワサでは3巻は12月に発売するようだ。

たまたま検索で気づいたのだが
これを翻訳した方は「サンドマンスリム」も翻訳している。
彼女がハヤカワで出ている翻訳書は全部持っていることに(汗

通勤途中では「中国近世の百万都市」(J.ジェルネ)をぼちぼちと。
フランス人研究者が書いた杭州の都市構造や風俗などの論文。
日本人が書いている文章から外れてみると
面白い論に当たることはよくあるが、これもまさにそれ。

地続きの国民性からすれば武器の扱い方も知らないような
文治主義なんて危なっかしくて見ていられないらしい。
時々首をかしげるような見方もあるけれども
国防意識とか教育への考え方とかは刺激的で面白い。

ガガガ文庫で「とある飛空士への夜想曲(上)」と
「九十九の空傘」を購入したが積読状態。
「星海大戦」も読み終わってないし
「深泥丘奇談 続」が寝床で細々と読み進め中。
9月には森見さんの「聖なる怠け者」がくるし。むー。

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