本日の後輩(男)との会話。
私「今期はどうよ?」
後輩「不作です。ショボーンですよ」
私「今”とらドラ”にハマりそうなん。本貸せ」
後輩「だったら次の”からの境界”貸してくださいよ」
アニメ話が出来る後輩は貴重だ。しかし、流行りの美少女系だけでなく
過去にあった名作も見ておかないと今後の成長に期待できないな(笑)

さて、それも踏まえて本日のレビューは古いBL名(迷)作。
樹生かなめさんはいわゆる「キワモノ」の名手であり
今は某文庫でシリーズを書いているが、これは同人で書いていて
かなりの高レベル読者対象であり、まさか商業誌で出すなんて・・!というもの。

「キワモノ」といえども描写がうわあ!というわけでなく
組み合わせがそう来るかああ!と発想の意外性がダントツで
初版で終了するものが多いこのジャンルにおいて
なんだかんだといいつつ未だに書店の棚に入れられているのも
面白くて売れている証拠であろう。

ジャケットの絵は雪舟薫さん。この作品の仕事は編集者も作家も
絵師に「炎のチャレンジャー」という評価を与えるぐらい
この手の作品では難しい注文だったが巧みな構成で乗り切っている。

この絵師が好きで「月と茉莉花シリーズ」や華藤えれなさんの本などを
買い込んでいたが、最近お見かけすることがなく寂しい。

図書館へ行ってまとめ借り。
『「死体」が語る中国文化』樋泉克夫/新潮新書
→友人のご推薦。中国の死体の取り扱いからキョンシーの話まで色々と。
 文学的要素は少ないので映画を見るための背景として
 持っていて無駄にならない知識がいっぱい(笑)こちらは読了。

『中国怪異譚 閲微草堂筆記』紀イン(前野直彬訳)/平凡社ライブラリー
→図書館で重石代わりなのかしらんと思わせる中国古典文学大系にある作品を
 文庫落ちさせたもの。古典籍の整理整頓&編纂の事業を取り仕切った爺様が
 小耳にはさんだ怪異話を書き連ねたという清代の志怪小説。
 えーと・・ちょっと日本語がおかしい部分が多いのが気になります。。

『中国ミステリー探訪』井波律子/NHK出版
→偵探小説の抜粋モノ。ミステリ好きならぜひ足を踏み入れるべき秘境(笑)
 ノックスの十戒にみられるように中国人が登場するミステリは少ないものの
 王道を外れて横道に逸れるもまた一興。まだ翻訳モノが幅を利かせているが
 いつか武侠小説にこっそり出てくるやもしれず青田買いもよし。

『QED鬼の城伝説』高田崇史/講談社ノベルス
→打って変って日本を舞台にしたミステリ。桃太郎伝説にメスを入れる。
 こういう新しい説をぶつけてくるのは京極夏彦から始まったと思われるが
 日本史に限っていえばQEDシリーズが白眉に違いない。

他にラノベを3冊ほど。

おまけ。
冬の旅企画。
今年は夏に香港へ行ってしまったため、それほど貯金もなく。
しかし、台湾政府がサーチャージ代を一部負担してくれるらしい情報あり。
台湾か、それとも寝台特急で大分か。じぇるんさんか稲尾さまか。
阿牛が台北駅前百貨店でキャンペーンとかいったら台湾確定してもよいけど(笑)

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