夫婦の日

2008年8月22日 映画
一部東急系映画館の割引制度。未婚だし関係ないなーと思っていたら
男女のカップルにも適用ということを初めて知る。
男男とか女女のカップルには適用されんのか(黒笑)

ということで、押井守が大好きという会社の後輩男子を誘って
「スカイ・クロラ」を見に行く。押井作品は根っから好きでないと
感動を共有できないコアなものなので人選が難しい。。

若い人へ伝えたいことがある。
今回の作品を制作するにあたっての押井監督の言葉であるが、この
「若い人」とは年齢的にいくつぐらいなのか。

この金曜日と日曜日に2回見て想像するに20〜30代を対象としていると
思われる。なぜなら、登場する大人にならない「キルドレ」たちの生活に
おいて学園化に必要な学校や先生役の大人が見受けられない。つまり
学校に所属しておらず、でも社会に接せざるえない若い人の模造物だ。

10代の思春期の揺れではなく、自分が劇的に変わる何かが起きることを
期待しつつ、淡々と過ぎてしまう日常に疲れてしまう現代の若者に対して
変化をつけたところで大勢は変わらないし、変わらないことを続けるのが
人生だよ、と先輩としてのアドバイスなのだ。

子供と大人の区別、大人になる必要性、そういった物事に対してのある種
の答えとして提示している作品になろう。何も起こらない日常に倦むこと
なく、小さな変化に喜びを感じられるようになるのが大人なのかしら
というのが、私の感想だ。

ほい、マジメな感想は以上であり、押井好きとしての感想ー。

・パソコンのキーを叩く音が「アヴァロン」♪
 音響をルーカス・スタジオでセレクトしているだけに
 アニメとはいえ高質のサウンドで風の音すら心地よい。

・バセットハウンド犬は健在。押井作品のトレードマーク。

・タバコとワイン(ボトルごと)がめっさい欲しくなる。
 喫煙者はタバコをきっちり吸ってから見るように。
 鑑賞中に吸いたくなる・・はず。

・空中戦は見ごたえ十分。岡部いさく監修だけあってディティール
 がしっかりしていて、奇抜な戦法はなく素晴らしい。

・珍しく男女の絡むシーンもある。
 しかし、今では絶滅危惧種の演出「暗転」!!
 押井さんの最高愛情表現はハグですね。
 「パト2」を思い出しませんか?

・エンドロールの後に続きがあるので席を立つのを我慢して。

金曜日と日曜日に別々の映画館で見たが、公開3週間でも観客が多くて
押井作品にしては客入りがいい。私も後1回ぐらい見たいかも。

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