先日買った古龍は横に置いておいて。
最近読んでいる本が続き物ラノベで「読み終わった!むん」という
山登りでいえば踏破した喜びを得られていない。

そんなときはとりあえず読み直しして、何かきっかけを作る必要がある。

久しぶりに感想文。

『おもいでエマノン』原作:梶尾真治、絵:鶴田謙二

久しぶりー♪鶴田謙二って思ったら、5年ぶりのコミックだそうで(苦笑)
梶尾真治が「黄泉がえり」の作者だったんですな。。SF話で梶尾真治
ファンも納得で、更に鶴田謙二ファンなら必読の作品。遅筆で滅多に
冊子になることが少ない画家だが、この人の書く女性は同じような
容姿に見えて、まったく別人にしか思えなくなる不思議な透明感がいい。
思い出に残る彼女がタバコを吹かしているっていうシュチュエーションも
今だと珍しいではなかろうか。
今のところ、今年最高のオススメ作品。

『コランタン号の航海』原作:大木えりか 画:山田睦月
朝日新聞の書評欄に掲載された時はガッツポーズしてしまった(笑)
デビュー作からずっと応援している山田睦月がついに一般紙に名前を
出してもらえたなーと。最近はずっと原作アリのマンガ家で出ているが
それでも絵のほのぼのさは衰えることなく、原作に彩りを添えるものと
なっている。こちらは海洋ファンタジーもの。謎は謎のままという点で
「風呂敷をたたまんのかー!」と一部で評されていたが
相変わらず私は「たたまれることが少ない」話に慣れてしまっている上
不思議なことは不思議なままで受け入れて納得するクチであり
実際起こったら、この反応が普通だと思われるので違和感はない。
今市子『百鬼夜行抄』がお好きな人なら楽しめると思う。

『フラワー・オブ・ライフ』1巻 よしながふみ
Wings掲載モノなのでいつものBLではなく、日常学園モノ。
白血病を克服して学校へ復帰した主人公と聞くと耽美な設定と思いきや
よしながふみらしく短気・怒りっぽい・直情という男前で嬉しい(笑)
親友の三国は作者の男性の好みであるぽっちゃり体形で、その友人
の真島は・・・身近にいすぎて・・いや、我が身を振り返ってしまい
感情移入してしまう。この3人は漫画研究会なんだが、それ以外の高校
の日常風景でしみじみ感じ入ったり、家族の関係の描写がいいのだ。
全4巻なのでちょこちょこと買い集める予定。

他にもあるが、それはまたそのうち。
『コランタン〜』で航海小説の紹介があり、ついに手を出す気になった
『ホーンブロワー』を図書館へ借りに行くことにした。

ネットで図書館にあるか検索していたところ、ついでに『流血女神伝』が
全館揃ったことを知ってしまった!うわー借りなきゃ。中高生に負けねー。

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