元々推理小説で好きなタイプは明治〜昭和初期を舞台にしたものなのだが、高校時代に狂ったように読んでいたのが推理小説という名が付く前の「探偵小説」と言われるような大時代モノばかり。おかげさまで大衆文学の古い文体に心おどるものになっている。

作者もそんな大時代小説のファンだけに文体がステキ♪

ジュール・ベルヌなど正統派、小栗虫太郎など日本の先人たちを読んでいる同好の士から、そんなもんは読んだことはないが冒険活劇大好きな方でも楽しめる「魔大陸シリーズ」。

今回は南極と地下世界の冒険だ。

新しい登場人物もいるが、誰だこりゃ?と由来を思い出せないような主要登場人物はいない。分かりやすい話とわくわくする冒険の舞台を揃えられ、お約束のブツもあるし、もうたまらない。ライトノベルズ好きとして色々読み漁ってはいるが、これほど文体と展開がしっかりしている作者はいない。次巻で最終話。読む終わるのが惜しい。

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