毎年恒例

2010年9月22日 エッセイ
ここ近年、9月は鬱々と過ごす日が多い気がする。
8月に全力を投入して燃え尽きちゃうのか、季節の変わり目だからか。

特に先週ぐらいから色々とあって
水すら飲み込むのに四苦八苦したが
ウィンドウショッピングでビル2つ制覇したり
友人と話していたら多少楽になった。

気分が上向きになったところで
恒例の映画祭スケジュール発表がきた。
・・・こういうときだけ「金と権力」が欲しくなる(笑)

読了分は以下の通り。
「一冊で知るムスリム」
結論まで読み終わった。
中庸の文章は素晴らしく読みやすかったし
久しぶりに真っ当な内容でオススメ。

「東方の黄金」ロバート・V・ヒューリック(和爾桃子訳)
ディー判事(狄仁傑)の翻案シリーズ第一作。
知事として初赴任する地は平来。前任者の知人が殺されたことで
まず最初にその事件から手をつけることにするが・・・。

ハヤカワ・ミステリ以外では手に入れるのが難しい作品だが
原因は唐代(明代っぽいけど)が舞台だったり
中国人の名前が発音中心の表記(カタカナ)だったり
章回小説のような言い回しと構成による不人気なのかなと(苦笑)

#原作を翻訳した「水滸伝」を読了できるぐらいの
#中国小説への読み慣れが必要かと思われる・・・。

とはいえ、ハヤカワ版は翻訳者が名手で有名だし
落穂拾いという名の翻訳のテクニック解説がある後書き、
関係する人たちの文章がつけられているので楽しく読めるだろう。

中国の物語が好きで、ミステリが好き、
更に武侠小説が好きなら、一読を勧める。

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