友人のが掲載されているというマンガ雑誌を買いに行って
押井守の6Pインタビュー読みたさに負けて
「非実在青少年読本」(徳間書店)も購入。

徳間だからまさかと思ったが、やっぱり編集者は「アニメージュ」出身。
20年ぐらい前はキャラ絵よりも読み物(評論、文章)が多く
どこに引っかかって初めてのアニメ雑誌として手に取ったのか
当時の自分に問いただしたいぐらいオトナ向けだった。

で、表題の本はソレではなく(笑)
チェックもらしていた自分へパンチしたくなる一冊。
「付箋の気持」歩田川和果/コミックhug(廣済堂)
http://www.amazon.co.jp/%E4%BB%98%E7%AE%8B%E3%81%AE%E6%B0%97%E6%8C%81%E3%81%A1-HUG-COMICS-%E6%AD%A9%E7%94%B0%E5%B7%9D-%E5%92%8C%E6%9E%9C/dp/4331900355

この絵師は大好きでプロになる前から買っているのだが
掲載されていた雑誌が廃刊になり商業誌はデビュー作の
「エディドヤ」が最後になるのかしらんと思ったら
奇跡の何かで発行されたようだ。
マイナーな出版社のため、発刊リストからも漏れていて
書店の平積みで見つけて即レジへ持ち込む。

空白のコマとセリフの繋がりによる間が独特の雰囲気をかもす作風。
何事も起こらないし、うだうだダベっているだけなのに
目線の送り方やシリアスとデフォルメ表現の切り替え方がエロい。

今回は大学の同級生同士。
告白しているのにつれない相手をいかに口説き落とそうとするか
悪戦苦闘している心理描写を1冊かけて描く。
いわゆるツンデレのお約束に陥らず、ナチュラルにスルーして
相手のハートをえぐる言葉を返させる描写が上手い。

現在、コレと一緒に新装版「エディドヤ」も出版されたので
見つけたら2冊一緒に購入を(笑)今月のイチオシ。

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