家電屋さんにて

2010年5月22日 読書
テレビ売り場の前を通ったら、「EVA破」の宣伝が繰り返し放送になっていた。
後で知ったがDVDにするために画質を再調整したそうで
更に映像がきれいになっているそうだが
映画館で見たとき以上の美しさについ見とれていたら
店員のロックオンされたのに気づいて逃げ出した。

テレビが欲しいんじゃないんだよう・・・。
あの映画におけるトラウマ音楽「翼をください」をBGMに
躍動感溢れる映像美を見せ付けられたら見ちゃうだろう!

さて。
「宋代中国を旅する」(伊原弘/NTT出版)読了。
たかいさんのおっしゃられるように
金勘定にこだわった(笑)中国社会史の論文だ。

「旅」がテーマとなるがいわゆる近代の娯楽としての旅も含めた
行商・留学・求道・逃亡など全ての移動から見る中国史をとりあげる。
導入部では日本からの学僧たちの旅から宋代の社会風俗を説明し
移動手段になる橋・道・馬・ロバ・車・船・運河を取り上げる。
そこから中国史における移動とは?へ移り
現代の華僑や移民問題へと落とし込まれる。

私が興味を持ったのは宋代の宿経営やその過ごし方。
民間で使っていた宿は当たり前すぎて公的な記録はない。
物語『水滸伝』での描写は明代のものになるし
研究が待たれている分野になるそうだ。

一般人向けに噛み砕いているとはいえ、中国史に興味がないと
様々な単語でひっかかって読みづらいかもだが
参考文献には手に入れやすい本を書いてくれているので
更にズブズブとなってしまう中毒者も出るだろう。

他の著作も読みたくなる刺激的な読書だった♪

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