食いしん坊

2010年5月5日 映画
流行らない分野だとは分かっていても時々見たくなるのがSF映画。
天文学的奇跡により本日は2本立て★

1本目「第九地区」
評判が良かったのと、南アフリカへ宇宙人が降り立って
スラム形成って聞いたら、見なきゃいけませんがな。

登場人物の誰にでも感情移入ができるんだけど
そんな自分に吐き気がするような映画。
誰とでも分け隔てなく仲良くできるなんて
平気で言っちゃうようないい年した大人は見ておけ!
それぐらい民族紛争とか人種差別を実体験できる
すんごい映画です、これは。

普通は差別されてる側に感情が入って
差別してくる相手に敵対心が沸くものだが
昆虫型宇宙人という外見や人を襲撃する場面の挿入により
彼らを理解しようとするにはハードルが高くなっている。

当初は宇宙人を差別する主人公の発言や行動が理解していくにつれ
徐々に変わっていきながらも「やっぱり嫌い」という部分が非常にリアルで
物語が終わっても、その世界から戻ってこられなくなる。

スプラッタ場面が多いので苦手な人は
DVDになって早送りできる時に見てください(苦笑)

2本目「いばらの王」
アニメ好きしか見ないような時間帯にしか
CMを流していない謎のSFアニメ映画。

最近は劇場からスタートするアニメ作品が増えたが
家族や周囲の音に邪魔されず、集中して鑑賞できるし
何より製作側の意気込みが素晴らしく良質なものが多い。

ネタバレするとつまらないので内容については書かないが
2時間という長尺において間延びがなく飽きさせない構成は
まさに劇場版アニメのお手本ともいうべき良作。

声優も若手を支えるベテランに洋画吹替をよくする人が多くて
耳障りなところがなくストレスフリー。
配役にすらトリックが隠されているかもしれず
何回か見た方がいいのかしら・・・。

スタッフロールを見たところ、最近には珍しく
海外スタジオへの委託がなく純日本製なのがちょっと嬉しい。
作り手を応援したいと思うならば劇場へ行って金を落としましょ(笑

ところで。
「いばら」の指定席を取るため、友人が朝早く受付へ行ってくれたのだが
先に並んでいた方は30代~50代のおじさまたち
みんな揃って「いばら」を指定したそうで・・・
子供の私がワクワクしてSFアニメを見ていたときのお兄さんたちですよね★
うわー、なんか語りあいたかったかもー。


SFの定番といえば「異種生物に人が食われる」
両作品ともそれなので本日のタイトルに。センス悪すぎな我。

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