戦慄！香港映画4本立て

パンケーキをてんこ盛りに焼いて飲み物を用意したら映画三昧。

1本目「黒勢力」ばりうぉん作品
黒社会に所属していたコハル＆てんみん義兄弟。
足を洗って高校生の妹2人を養って穏やかに暮らそうとするのに
勢力争いに巻き込まれたり、警察には目をつけられたり。
一般人の妹たち、少年が自分らのせいで
犯罪に巻き込まれてしまったとき
「親も黒社会、自分も黒社会、お前らは俺らに機会を与えてくれたか！」
説教する警官に向かって叫ぶコハルのセリフがココロに痛い。
お約束の最終ラッシュでアニメを挿入する斬新な演出が見所か。

2本目「危険人物」あんどりゅー作品
「無間道2」の監督とショーンのコンビ。
あの作品製作中のアイデアを発酵させたものなのでＳＳっぽい。
私はあまり中国語ができる人ではないので
字幕に加えて絵と雰囲気から察して解釈しているのだが
この監督はセリフが難しいので理解するのが大変（汗

警官仕事をなあなあで私生活は昔の不良遊びをしているショーンと
不良から出世して黒社会の人になっている遊び友達さむり。
ちょっとした事故によりお互いが疑心暗鬼になってしまう・・。
「無間道」のメインテーマである正しい道に行こうとして
悪のドツボへ陥ってしまうというアレな話。
昔の友達と仕事の違いですれ違ってしまうところが非常に切ない。

3本目「金銭帝国」ばりうぉん作品
このメンバーでこけたらもったいねぇ！！王道ノワール。
かーふぁい、あきお、あれっくす、いーそん、監督も俳優で登場★
なお、ここのあれっくすは「カンフー・サイボーグ」でふーじゅんさんが
いぢめていたサイボーグくんです。人間役なのに妖精のようですよ・・。
英領だった頃の香港、現地人の警察トップがボスとなって賄賂や
黒社会まがいの仕事を請け負っていた。
それを一掃すべく新たな組織「廉政公署」を設けて取り締まりに乗り出す。

ノワールとしては女性陣がステキで
つけとどけして本業の潮州粥で稼ぐだけ稼いで
ヤバくなったらキレイにトンズラするローズ
けなげに男を待ち続けるアメイ
お金と権力のある人が大好き♪な頭軽い上海女と
多種多用で見飽きない。

特筆すべきはクセ毛のいーそんが髪を
撫で付けてて「誰アンタ」になっている点と
返還前の香港警察といえば緑の半ズボン制服だが
それをあきおさんが着てて瞬殺されそうなところ。

メイキングではかーふぁいがめっさかわいい。みんなメロってくれ！
ノワールなのに俳優さんらは「武侠映画だよねぇ？」
「武侠映画でしょ」という感想。ああああ。
ここ近年流行の一人で懊悩とか流されてドツボではなく
自分や周りに打ち勝って正しい道へ向かう古き良き展開だからか。

4本目「機動部隊　警例」とうちゃん作品
やむやむとラムシュでご飯3杯いける人ならオススメ。
現場を引退させられる世代であれば、じんわり感じるものがあるかも。
香港版”警察24時”という展開なので、映画としての鑑賞は難しい。


香港の映像ばかり見ていたため、粥とか鍋が食べたくなるし
拷問パターンの知識を無駄に増やしてしまったが
空いていた穴が埋まったような気がして非常に満足。