八幡様といえば

2009年11月21日 読書
弓矢の神や武神であり、武家の信仰が篤かったということで
「勝負ごとの前にお参りすると御利益ありそう」な神さまであります。
連休中にチケット取りや抽選ごとの予定があったので
たまたま通りがかった亀岡八幡宮&茶ノ木稲荷神社に
「なむなむ」したところ、フィーバー連続しております(笑)
これでは正月辺りにお礼参りをせねばいけません。

#お稲荷さんは眼病平癒にも御利益あるようなので
#一層「なむなむ」しておかねば。

通りがかった理由というのが怪獣映画史に誇るべき
”ゴジラと戦う”組織本部の見学会でした。
近年に一純文学作家に乗り込まれて刃傷沙汰を起こした際の刀の跡とか
言われなきゃ気づかないような気配りがされた内装とか
この緻密さが「マンガの国」を作ったのかと納得できる物証を
確認できるツアーなので、機会があればぜひ体験してください(^-^;

さて、読了した分の感想。

「ブラック・ベルベット―神が見棄てた土地と黒き聖女」須賀しのぶ/コバルト文庫

女性の描き方が素晴らしい!と思えるのが古龍だとしたら
オトナになるちょっと前の女の子の書き方が上手い!のは彼女だろう。
どの作品でも頑張る女の子同士の意地の張り合い、ケンカ、嫉妬や憎しみなど
抑えきることなく炸裂しあうが、傷口から飾り気のない真情が流れ出してくる。
そんな少女期特有の相打ち上等(笑)の人物描写が非常に上手いのだ。

本筋は骨太の架空歴史ファンタジーなので男性でもオススメ。
大人の女性が読むと「女の子」の頃を思い出して泣けること請け合い。

「太平天国にみる異文化受容」菊池秀明/世界史リブレット

このシリーズは薄っぺらいくせに死角をついてくるので見逃せない。
何よりもページ構成が特徴的で、注釈や図版(写真)が最上段にあって
最終ページをめくる必要がないのが、通勤中に読むには便利~。

日本が近代の西洋文化を取り入れだしたのが明治維新前後だとすれば
中国のきっかけが太平天国運動であり、キリスト教を教義に抱いていたという
彼らがどのような受け取り方をしたのかを資料から読み解くという内容である。

客家の生まれだった洪秀全が科挙の失敗などを経て
キリスト教に出会うまでの話はどこかで聞いたことがあるような
伝統的反乱者のたどる道ではあるが、昨今のチベット騒乱に繋がる根源を
見ているようで、事実のみ淡々と書かれた内容ながら興味深い。

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