隣の芝生

2009年11月14日 エッセイ
駅で人通りの少ない壁にひっそりとA4サイズのチラシが貼られていた。
それが米軍駐屯地のイレギュラー開放日のお知らせと気づいたのが3日前。
複雑な環境だから仕方がないが、ものすごくひっそりしたご連絡・・・。

よっぽどの理由、感情的なものがなければ
地元の子ならば一度は親に連れられて訪ねる駐屯地。
なぜなら、海外旅行へ行くほどの金がなくても
電車やバス程度で体験できる身近な「海外」だからだ。
フェンス一枚隔てた先に見えるのは海外ドラマにあるような
青い芝生と塀のない住居、豊かな物資という夢の世界である。

今回は米軍の車両、武器、デモンストレーションが見られるとなれば
滅多にない機会だし、見物へ出かけた。
こういう情報をどこからともなく聞きつけた軍事マニア、
暇な地元民、家族連れが三々五々とかけつけてそれなりの賑わい。

荷物チェック、金属探知機のゲートをくぐれば、既にアメリカ。
道路は左通行だし、英語が中心だし、ともかく塀がない。

さっそく最初の広場でヘリ発見。
もちろんエンジンなどは切っているので
座席に座ったり、ペタペタ触る、撮影はOK。
最新式や前線で使っているものではないと思うし(苦笑)

敷地に同居している自衛隊のところでは
災害時に大活躍の野外炊具1号くんが
さっそくカレーを作って、お客さんに振るまっていた。

そこでまたもやヘリを2機発見。
その広場に沿った道路では自衛隊と米軍の軍用車両展示がされている。
これもエンジン切ったり、鎖で縛られているのでヘリと同様。
銃座を回したり、兵士の移動につかうトラックの後ろに乗ったり
子供よりもオトナがやりたい放題(笑

デモンストレーション部門では災害時の空中移送のデモでは
実際の銃や各自の役割などを見せてもらったり
軍用犬のお仕事っぷりや徒手格闘線の技術は興味深かった。
自衛隊は地味に降下など災害時の作業の実演。

地味な展示では戦場での簡易病院のコンテナや戦術PCのシステムとか。

お楽しみの露天料理も昔と違ってアメリカンサイズな
肥満の元のようなものはなく、ヘルシーなものに変わりつつ・・・
でも、やっぱり肥満になりそうなものをーと探して
鶏の丸焼き1/4カットをぱくつく。

他にもバカでかいストロベリー・ケーキやベイクドパイとか
アメリカらしすぎて涙が出らあというものもあり。
いまひとつ食指が動かなかったので次の開放日にでも(買う気かよ)

ところで、、今日はそれなりに暑い日だったが軍警察の格好は衝撃的。
半そでポロシャツとハーフパンツでコーラのペットボトルが付いたチャリで巡回。
その姿に「アメリカだな。間違いない」と感じた。

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