流鏑馬神事

2009年9月19日 旅行
気が向いたら・・とか言っておいて
かなり乗り気で流鏑馬を見に行ってしまった。

ローカルな行事にもかかわらず多数の外国の人を見たが
某一名もとみやひろしシャツを着用の方がいらっしゃいまして
相当コアな日本ファンとお見受けいたしました(苦笑)

それはさておき流鏑馬までの出陣式やら馬のお清めなんかを
馬に付き従って見物客がぞろぞろ歩いていたのだが・・
しょせん数年程度の馬付き合いの私が思っているだけで
大丈夫なのかもしれないが気になったのでちょこちょこと。

現代日本において普通の生活をしていれば馬との接触は
競馬場か動物園以外ではない人が多数を占めており
馬を取り扱うときに最初に注意される
「馬の後ろに立たない」
「大声や物音などで驚かせない」
なんてことは知られていないだろう。

ましてや日本での馬の生産は競馬用が9割を占めており
そうなれば多数が神経質なサラブレッドになるわけで
何かやらかせば「馬に蹴られて死んで」しまう可能性がある。

お清めをする場所まで移動するのに参道から一般道をたどる途中
車や階段部分を馬が嫌がって後退したりバタついて
見物人をあわや踏みつけそうになる事件があった。

いくら調教されていて大人しい馬であっても本性はなくせないわけで
人が危険を予測して離れて見物するのが乗り手も安心だし安全に見られる。
その辺りの注意事項を徹底してアナウンスしておくなり
人を遠ざける係員を配置しておかないと
いつ事故になってもおかしくない状況だった。

しかも小さな子供連れの親御さんが巻き込まれかけており
ええとなんていうか・・馬は草食性だけどおっかないよ?

流鏑馬の見物席は早めに来ていた席取りのおじさんのレクチャーにより
ベストポジションを確保できたため、たいへん見やすかった。
審判役で的の近くで待機するおじいちゃん3人集が素人さんらしく
どうやればいいのかオロアワしていたが非常にかわいい。
何度かやっているうちに慣れてきて動きがスムーズになるのもまたよし。
また、射手には流派の人以外に神官(他の神社からも派遣されてた)がいて
儀式でもアクティブなものがあるのねーと思ったり。

神事の天長地久も素晴らしかった。
「五行の乗法」という馬に乗って決められた回転運動をし
中央で馬を止め、神前に目礼をした後に
鏑矢をつがえて天と地に対して満月に弓を引く。
この辺りはおそらく中国の思想からなんでしょうね。

この神社では元々神事を司ってきたところができなくなったため
別の流派へお願いして続けており、元の姿はどうなのか分からないが
この手の記録ってどうなっているのか気になる。
それはさておいても非常に興味深い神事で見られて良かった。

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