CSもそっちのけで映画三昧も本日が最後。
映画祭は目と心を楽しませる一大映画イベントではあるが
待機時間が長かったり、異文化を吸い込むための体力を蓄えるために
珍しくも六本木ヒルズ&ミッドタウンなんぞで食事をすることになる。

映画なんか座って見るだけじゃないかと思うのは大間違い。
邦画だろうが洋画だろうが自分と違う視線を目から取り込み、
頭で処理するのは非常に体力がいるのだ。
試しに映画館をはしごして3本くらい見てみれば分かるかと思う。

今年はついにミッドタウン上陸。
さっそく目をつけていたフォーの店へ♪
今まで食べていたフォーが偽物にしか思えないような
胃に軽いのに満腹感があり、すっぱ辛くて美味しい。値段も手ごろ。
ここのは病みつきになりそう・・・。
香菜の大盛りって追加料金になるのか、次回チャレンジ。

そして真打の甘いもの。
新宿の伊勢丹や有楽町にあるサダハルの店があってイートインができる。
2人だったので6種類をちょこっとづつ楽しめるケーキプレートを分け合ったが
よしながふみ『西洋菓子骨董料理店』のように踊りたくなる美味しさ!
フランスで人気というだけあって日本で出ているような優しい甘さではないので
1個丸々食べると甘さに負けるかもしれない。そして値段もそれなりに。

ガレリアの地下街は各国料理をピンキリで楽しむことができる。
店の数が少ないものの、スペースを広めに取っていることもあって
小さいテナントでもゆったり過ごすことができるのがうれしい。
何より自分がお金を出せる範囲でハズレなく食べられるのが一番かも。

さて、本業の映画。
朝一の一本目「親密」香港映画
イーキン鄭と今じゃトニーの嫁で有名なカリーナ劉が共演している恋愛モノ。
久し振りにコテコテ広東語のシャワーを浴びせられ
香港中を車で走られると街歩きしに香港へ行きたくなる。
恋愛未満な軽くて薄味の話で印象には残らないかも・・。
ヒロインの主治医がエリックの旦那、タクシー運転手のあんでぃ許が見どころ(笑)

あのゴツゴツしたエリックの旦那から出る甲高い声が大好きなのだが
香港のおとーちゃんもあの顔なのに声が高いんだよなあ。。

これはティーチインで監督、イーキン、カリーナが登場。
女性陣(監督&カリーナ)が沢山話してくれるので
イーキンは言葉少なめのコメントで締め担当。
思わず「中華英雄」なんか思い出してしまった。
次は制作している武侠片が日本で公開すれば来てくれるかも。

午後に二本目「クロッシング」韓国映画
北朝鮮から脱北した人と残った家族を詩的に演出したもの。
韓国らしく一人だけ生き残るってアレなのが無理なくきれいに展開できている。
トンデモ国家扱いでキテレツな報道ばかり無意識のうちに見せられていると
あまりに普通の家庭が出てきたことに思った以上の衝撃を受ける。
たとえフィクションといえども、あの国にいるのは宇宙人ではなく
人間なのだと改めて感じさせられ、ニュースから得られる情報の
取捨選択の難しさを思い知らされた。

逃亡しているモンゴルの土地の広さと人通りのなさを見て懐かしかったり。

自宅へ帰ってから香港成分が不足している気がするので
香港人にとって夢の映画「三国之見龍卸甲」を鑑賞。
うわー、これ國語だっ!ほぼ全員吹替?サモハン、あんでぃ劉、
てぃろん、あんでぃ安の顔が見られただけでヨシとするか。。
広東語聞きたいでございますよ(泣)

中華のサイトで掲示されていた、この映画を撮影している現場で
写したと思われる関羽姿のてぃろんが休憩中にタバコ吸っている姿が
とても印象に残っている。

三国志ファンからはあまり評判がよくないが・・・
これは香港人のどりーむ映画だから真面目に考えるなと言いたい(笑)

てぃろんの生アクション見て、スタッフがきゃーきゃー喜んじゃったり
技術スタッフのサモハンから「これは俺っぽいキャラじゃん」の一言で
監督が脚本をちゃっちゃと変えて重要キャラにして出演させたり
息子がちょい役で出されているのは現場へうっかり来たせいっぽいし
何より行き当たりばったりが香港映画なのだから。

ええ、私もてぃろんのアクションにきゃーきゃー喜び
あんでぃ劉のかっこよさにめろめろな香港バカですもの。
てぃろんのショウブラ映画DVDはやっぱり買わなきゃいけませんな。。

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