今回の岩波さん。魯迅の短編集。
幼い頃の思い出より、現実の風刺や皮肉を入れつつ、更に思い出を連想ゲームのように繰り出していくという、魯迅らしい筆運び。特に日本留学時代の話「藤野先生」、「范愛農」は注目に値する。当時の日本に留学した中国人学生たちの様子や、中国人留学生から見た日本人学生の姿を知ることができる。
いつもの反省大会の様子はなく、学校内で起こっていた人間関係の争いの真っ最中に作られたのか、好戦的な雰囲気が文章よりにじみ出ている。伝統的な中国の知識人らしい文章といえる。
レビューを書くため、文庫の状況を調べたら、重版未定のものらしい。この本が気になるようなら、図書館か古本屋で。全集には納められているが、電車内などで読みづらいと思うので、岩波文庫版がいいかと思う。薄い本なので簡単に読み終えるはず。
幼い頃の思い出より、現実の風刺や皮肉を入れつつ、更に思い出を連想ゲームのように繰り出していくという、魯迅らしい筆運び。特に日本留学時代の話「藤野先生」、「范愛農」は注目に値する。当時の日本に留学した中国人学生たちの様子や、中国人留学生から見た日本人学生の姿を知ることができる。
いつもの反省大会の様子はなく、学校内で起こっていた人間関係の争いの真っ最中に作られたのか、好戦的な雰囲気が文章よりにじみ出ている。伝統的な中国の知識人らしい文章といえる。
レビューを書くため、文庫の状況を調べたら、重版未定のものらしい。この本が気になるようなら、図書館か古本屋で。全集には納められているが、電車内などで読みづらいと思うので、岩波文庫版がいいかと思う。薄い本なので簡単に読み終えるはず。
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