スペースプローブ

機本伸司の新刊♪久しぶり〜。今までは角川春樹事務所からしか出版されていなかったが、今回は早川書店。どんどん打って出て欲しい。寡作な作家だが、この人のSF小説は読むのを止められない。映画化するという《神様のパズル》も気になるが、徐々に文庫化してくれたありがたいところ。今のところは図書館で済ませているが、いつかは買えるかも。

今回は宇宙事業に携わっているメンバーが、団体最後の事業となる月への有人飛行に、裏ミッションをしかける。打ち合わせはカラオケボックスから始まった・・・。

ミッションをしかけるのに見切り発車だけあって、話の展開も今までよりツメが甘く、焦って進めてしまっているのが残念。ただし、話のたたみ方は今まで以上に現実にありえそうな着地点＆政治的決着で、作者自身が人間として練られてきた感じがした。

新書版なのに1600円台。相変わらず、いい金取りますなあ・・。