東京脱出

ということで、あんまり準備をせずに当日を迎えて、慌てて職場を飛び出して寝台特急に乗り込む。

今回はBソロ寝台のため、1人部屋で気楽な感じ。それでも薬を飲まずにはいられない緊張感溢れる一人旅。とはいうものの、今回の長距離移動(長時間の空き時間)を利用して《学寮祭の夜》を読破しようという野望の前には全てが消え去る。

※ドロシー・L・セイヤーズの長編ミステリー。文庫本で厚さ3.5センチはあるかという、内容も重厚ながらも緻密な名作。アンチミステリの一品でもあり、知識階級への痛烈な批判も読み応えあり。

釜めし弁当を平らげた後は冷やし梅を飲みながら、寝たり読んだり寝たり読んだりを繰り返す。

じっくり寝ている最中にふと目を覚ましたら大阪駅。時刻表以上に停車しているので、不安を感じるが、それでも尼崎を過ぎた頃にはまた寝る始末。