踏み絵かい?

2007年6月6日 映画
友人から借りた「ブラック・チャイナ」を読んでいたら、黒社会モノを見たくなる。手元に「エレクション」とか「エンター・ザ・フェニックス」があれば良かったが、ないので「門徒」を見る。

「門徒」英題:PROTEGE(被保護者の意味)
主人公・阿力と同じマンションに住む子持ちの女性は麻薬中毒で、たまたま食料を分けてもらいに顔を出して知り合う。阿力は中堅どころの幇会(ヤクザグループ)に所属しており、トップから麻薬工場の場所を教えられるが・・・。

背景がCGで処理されていて、非日常であることを演出している。普通ならこういう処理はあざとく見られるが、色使いのセンスがよくって、むしろ絵画的。で、残りの感想は箇条書きで。

・白髪アンデー兄貴は・・・顔が若々しいので今ひとつねえ。。
・アンデー兄貴もついにマフィアのボス役が増えましたね♪鉄砲玉が多かったのに。未成年の喫煙を叱る兄貴にまた惚れました。
・ひこそ(ダニエル・ウー)の制服姿を見るたびに「美少年の恋」を思い出す。機動隊っぽい格好なら「プロジェクトBB」なんだけど。
・ラリっているシーンよりもエッチシーンの方がリアルなのはなぜ(笑)
・古天楽(ルイス・クー)の薬物中毒メイクはダメダメだと思う。元が健康的な顔立ちだから。最後のシーンだけスッキリな顔で大変残念。
・ゾウに乗るアンデー兄貴とひこそ。兄貴がゾウの上でも驚かない。ひこそは役作り以上に怯えているような。

全体としては「薬物はいけないんだけどさ・・・」という展開で、大規模なドンパチもなく、中堅どころのヤクザの商売を見せてもらったような感じ。警察組織が全面に出るわけでもなく、ヤクザ生活も出てくるわけでもなく、薬物中毒者の生活をがっつり見せられるので大層疲れる。

カタストロフを味わいたい方には不向きかと!
そして、出てくる主役クラスの役者のすごいメイクを見られるので、ある種踏み絵。がんばれオレと自分を励ましながら見るように。

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