劉若英について

2007年5月13日 映画
えーと、日本で紹介される場合はレネ・リウと表記される台湾の女優さん、劉若英の映画を2本続けて語ろうかと。

まずは「心中有鬼」。主役がレオン・ライかと思いきや、実は女優対決だったというホラー仕立ての三角関係もつれ映画。レオン・ライは婚約相手のファン・ビンビンが交通事故で死んでしまった後、お針子のレネ・リウと結婚する。夫婦関係は上手くゆかず、夫婦の間にファン・ビンビンの影が付きまとう。あるとき、ファン・ビンビンが幽霊(鬼)となってレネ・リウの前に現れ、肉体を貸せと迫ってくる。

これと対で見るとより深くレネ・リウが分かるぞというのが現在公開中の「イノセント・ワールド(原題:天下無賊)」。

あらすじは以前書いたので、省略。レネ・リウの役どころはアンディ・ラウの相棒にして美人局詐欺担当で、恋人。そして対する女優は敵対組織の女スリ、リー・ビンビン。

この2作品を見て感じたのが、レネ・リウは顔が普通で華があるのかどうだか微妙だけど、演技は悪くない。単体だと脇役ですねー覚えてられないやという役者である。それなのに、めちゃくちゃ華ありすぎですよ!という中華系強気の美人と一緒に出すと化学反応を起こしたが如く、他の人よりもずっしり印象に残るのだ。

男女間の愛情を主軸に展開しても、彼女は飄々としていて、相手を自分が犠牲になって守るぐらい好きなんだが、一人で影のようにたたずんでいる風情があるため、エンターティメント作品での彼女は、お汁粉に入れる塩の役割ではなかろうか。

で、話を戻して「心中有鬼」は登場人物が少ない割にはテンポがいいきゅーっと締まった、なおかつ女優2人が演じる対照的な女2人の葛藤が描かれていて上質な作品。

レオン・ライ好きならば、レネ・リウがハイヒールをかたっぽ行方不明にさせてしまい、お姫様抱っこで劇場から運び出されるシーンで「私も抱っこしてくれー!!」と身もだえせずにはいられまい(笑)。

[追加記録]
武侠仲間から「無情剣客有情剣」のショウブラ作品を勧められる。更にコレは絶対見ろアンディ作品に「アルマゲドン」(ハリウッドものじゃない方と指定しなされと言われた)を。。。課題増えた!

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