山田賢著。講談社から出ている学術書・・これを出すために、この日記ツールのブックレビューで検索かけたら、正確なタイトル入れたのに金庸の《書剣恩仇録》まで出てくるって、どういう検索ツールなんだろう(爽泣笑)。

怒涛の勢いで読破。予定が詰まっているんだい。
金曜日までに金庸の《笑傲江湖》、旅行中は《指輪物語》文庫版が待ち構えている。

内容は近世中国の秘密結社と歴史の流れを論じつつ、日本と世界の帰属社会の有り様を比較している。白蓮教徒の乱から孫文らの辛亥革命、共産党が統一するまでの各主力の会党を網羅しており、入会方法や秘儀を官憲に捕まっちゃった人からの自白を元に緻密に書かれている。

歴史好きの知人からは「実用書」と名高い?本の様子。
ただし、最近の黒社会の入会方法は書いていません。

最近といっても70年くらい前の入会方法は書いてあるし、「黒社会」でも出ていた方法と変わりないので、たぶんこれで入れると思う(入会してどーする、というツッコミは却下)。

会党の成り立ち、思想性、どんな階層がどんな動機で入会したかが分かりやすく書いてあるので、歴史小説に興味があるなら一読をオススメする。

面白かったのは一般市民が入会しているだけに分かりやすい神様を入会時に拝む儀式があるわけで、まずは関羽や岳飛ですよ。どきどき。追加に墨子(「墨攻」以来メジャーになって嬉しいっす)、マルクスとか社会主義を唱えた西洋の哲学者がいたりして、なんだそのごちゃまぜはー!と思うものの、台湾の龍山寺に世界の神様像があるから、そういうものなんかなと納得。

基本は「貧窮の兄弟を助け、悪徳地主を潰し、みんなで幸せになろーぜー」ってことは分かった。うん。

コメント

nophoto
qiu
2007年2月8日11:50

>最近の黒社会の入会方法は書いていません。
ちぇー、入れねーのかよぉー(違)。

ところで明日はいよいよ出発ですのね。
楽しんできてね〜♪
猿の脳みそ食べたら知らせてね(もう食えないだろ・笑)

nophoto
かりん
2007年2月9日0:19

おしい!犬ならお隣の国で食べられるはず(笑)>サルの脳みそ

北京の地図すら持たずに乗り込む我としっかりした友人らの
やじきた道中は後日お知らせいたします。