「決戦前夜」感想文

ブックレビューを書こうとしたら、検索で引っかからないでやんの。
ぶーぶー。

映画「決戦・紫禁城」の原作本。天下無双の剣術使い・西門吹雪と葉孤城の決戦を一目見ようと都へ集う武術者たち。その中に彼ら2人の友人である陸小鳳がいた。決戦の場が分からないまま、お互いを探り合う武術者たち。その探りあいの最中、葉孤城がケガを負ったというウワサが流れ、決戦の結果に金を掛けていた者らに動揺が走る。

出てくる登場人物についてはこの作品の前2作を読んでいないとちんぷんかんぷんでねぇか？と思う。実は第一作で決戦をすることが決まり、二作目で決戦の日が1ヶ月延長になることになり、この作品で決戦が行われ、結果が出る。

作品は相変わらずの古龍節が炸裂。友情に愛情に女の情念たっぷりデロ甘仕様。どんなにデロ甘かは、陸小鳳を好きなのに冷たくする欧陽情を見て、ある夫婦の会話を引用することで表したい。

「女とは不思議なものだな」
「どんなところが不思議なの？」
「男を好きになればなるほど、冷たいそぶりをしてみせる。なんのためだかさっぱりわからん」
「それなら、どうすればいいの？好きな男に出会ったら、まっすぐ胸に飛び込めと？」
「逃がさないように少しばかり優しくしてやってもいいだろう」
「あなたに出会ったとき、私は優しかったかしら？」
「いいや」
「でも、あなたは逃げなかった」
「おれを追い払うことはだれにもできないさ」
「そうでしょうとも。女はあなたみたいな人を好きになるのよ」

qiu大姐向けのアピール♪
「決戦・紫禁城」と「008/皇帝ミッション」見たくなるじゃあーないかー。つうか、日本語版探して借りろって言われそう。ぐすん。