邪魅の雫

2006年10月19日 読書
読破ーーーー!!わーいわーい。

平塚、大磯、江戸川に起こる連続する殺人。これは同一人物の犯行か?その事件に思わぬ形で巻き込まれる薔薇十字探偵社のメンバー。

京極堂シリーズの主要メンバーは少ないページでも全員出る。そして、注目は関口くんが珍しく心中を語られることなく、人との会話を中心に益田視点で描写されている点。シリーズ中、珍しい場面なのでぜひにも。榎木津が目立たなかったが、今回は事件の真ん中に立てなかったので仕方なし。同じく京極堂も。

京極夏彦の手法として、精神的にぐるぐるしている状態をト書きで表現して、読者の気持ちをそこへ落とす。読者をぐるぐる状態へ巻き込むリードキャラが今回は大量発生。そのため、関口くんの鬱状態なんか問題なく、犯人のぐるぐるっぷりにやられる。それゆえに京極堂に喝破されて、気持ちがすーっとするので読むのを止められない。

さて、2週間かかって読み終わったところで次は《ナイチンゲールの憂鬱》。《チームバチスタの栄光》の続編。不定愁訴外来の田口先生の愚痴が楽しみな医療ミステリー♪

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