香港映画3本立て

この3連休で《邪魅の雫》を読むつもりだったが・・・久しぶりの京極夏彦の文章に乗れずはかどらない上に、今朝目が覚めたときに「香港映画見たいー」という気分が最高潮に達したため、借りているDVDを見ることにした。

＃午前中から夕方まで。

1本目「美少年の恋」
ダニエル・ウー(ひこそ)の警官姿を拝みたいだけに借りた作品。デビュー作でもある。ゲイ映画で、登場人物のかっこええ兄ちゃん4人の恋愛模様を繊細なストーリーと映像でつづっている。ひこそが今より顔がやせてるなあと思ったが、それはそれとしてお目当ての警官制服。2種類も見られたよ、わーいわーい。さらに会社員時代の姿もあり・・日本で見るとお役所っぽいような格好だが、それもまた素敵。

本人たちの思いとは別に周囲の空気、よく分からない人の感情の揺れが表現されていて、ガラス細工のような物語だった。ナレーションの女性が第三者(観客)の視点に立ったゆえに、臨場感がえられてのめりこんでしまう映画だ。最後のひこその姿にレスリー・チャンを思い出して凹む。

特典映像の「ヒ・ミ・ツの映像」はしてやられた！と思うんだが・・絶版DVDなのでレンタルでどうぞ。

2本目「打雀英雄伝」(日本語版はなし)
ジョーダン・チャンが前面に出ていたため、チン・カーロッ(嘉楽兄ちゃん)をチェック漏れしてしまった。嘉楽兄ちゃんの女装があるぞい情報でDVDを借りる。

タイトルを簡易に日本語で訳せば「麻雀英雄伝」。内容はギャンブル・コメディ。香港らしくパロディいっぱい♪「インファナル・アフェア」「カンフー・ハッスル」を見ていたら絶対笑える。エンドロールにはNG映像もある。

飛龍(嘉楽兄ちゃん)の弟分のロイは超天然な麻雀の名人で、ロイを麻雀大会で優勝させるために飛龍はあの手この手を駆使する。奇妙な縁で元名人の2人がロイに技を伝授してくれることになったが、果たして大会に優勝できるのか。

「ゴッド・ギャンブラー2」と似ているのもパロの1つであろう。名人2人がアフロのカツラをつけてキラキラ衣装で歌う「麻雀の極意の歌」は耳について離れない。バックに麻雀パイ棒を持ってるダンサーズ。すごい世界が展開している。これじゃあ日本語版出ないな。目的の嘉楽兄ちゃんの女装はすごかった。普通に女性に見えるんだけど、でもスカートで股開かないでくれえええええ。男じゃなくてもモザイクかかるわ！

3本目。「香港新国際警察」
TVで初公開。ジャッキー・チェンの映画。見所はニコラス・ツェーとひこそ。ちゃんとあらすじ紹介の際に宣伝してもらえてよかった♪忘れちゃいけないのが、アンディ・オン。ジャッキーとタイマン勝負でステキな動きが見られる。劇場公開時は「ふーん」で通り過ぎたが、数々の映画を見るにつれて、あの動きが只者じゃないことが分かり、今回改めて見て感動。人情ありの現代風刺ありのステキ映画がついに地上波で公開されたことは良かった。

なのに一番頭の中に残っているのは「打雀英雄伝」の「麻雀の極意の歌」。ピンクと黄色のアフロカツラに銀色のキラキラスーツでギター弾く二人。DVD貸してくれたqiu大姐の前で歌ったら恩返しになるのかもしらん。