アニメ4本勝負！

だいぶ前に衛星放送で録画したものをDVDに落とす作業をした。ついでに鑑賞。

1.劇場版カードキャプターさくら
　言わずもがな、萌えアニメ。香港を舞台に繰り広げる冒険活劇である。話がすっきりとまとまっていたし、CLAMPの特徴である女心の受け取り方が出ていたし、アニメファンでも原作ファンでも喜べる一品。香港好きにはちょっと嬉しい香港描写もあるが、どちらかというと攻殻機動隊の劇場版の方がより色があったりするわけで。

2.アリーテ姫
　自立心を持っていて、城を抜け出して人と一緒に生きようとする姫様の冒険物語。少女よ！家を出ろ、といったところか。ファンタジーながらも要所を押させており、宮崎駿の「シュナの旅」を彷彿とさせるような展開である。絵が子供向けっぽくみえるものの、大人の鑑賞に十分堪えうる。

3.雲のむこう、約束の場所
　今話題？の新海誠作品。日本が南北に分断されていて、対岸にある塔へ行ってみたいと高校時代約束した友人と女生徒への思いが、国の情勢に巻き込まれるという話。舞台もキャラもいいのに、最後で今ひとつ感動できないのは、組織への帰属の薄さや人間関係の薄さが影響しているものと思われる。何かを失くすというのはそんな簡単なものではなく、命を削るものであるが、演出が甘い。

4.パルムの樹
　ファンタジックチルドレン(以前、深夜で放送していた正統派ファンタジーアニメ。DVD化しているので鑑賞を勧める)をご存知ならば、これも楽しめる。木で出来た人形であるパルムが人間の娘のために、人間になろうとする物語。ファンタジーだが、どこか現実に繋がっている感じを受ける。3.の雲のむこう〜よりも、失くす悲しみや苦しみ、罪を描ききっている。今のゴールデンタイムのアニメに比べると、鑑賞者に迎合するわけでもなく、何か足りないが故に考えさせられる、20年前なら時々見られた良質な作品。

さすが衛星放送。マニアックな作品をやる場合もあるが、基本は良質な作品をセレクトしてくれる。金を払っても出してくれるか微妙な実験作品が多いのもいい。これで「イノセンス」とかやってくれたら・・・気長に待ちます。・・・あ、「銀河鉄道物語」でも(笑)。

夜に不二家のケーキとケンタッキーのパーティバーレルでクリスマスを祝う。これも我が家では恒例行事。やっぱり不二家のケーキは美味しいですなー。。。