やっと読み終わったので感想。
映画「セブンソード」の原作として発売されたが、おそらく初版で絶版の可能性大。武侠小説というジャンルもマイナーならば、続き物の途中の1作品で、徳間文庫で、映画もヒットしたのかなあ?といった按配でもう無理かも(苦笑)。
新武侠派を開いた梁羽生は金庸・古龍よりも先の人で、文体は古風で歴史ファンタジーに近い。この小説を読む場合、明代末期と清代初期の歴史を読んでおくとよい。マンガで知るならば皇なつき《黄土の旗幟のもと》がよいが、これも絶版だった・・・。うー、金庸《碧血剣》と合わせ読めば何とか。とりあえず初心者にはオススメできない。内容としては「武侠アクション恋愛多め」である。侠客の凌未風と女舵主(会の頭領)劉郁芳の恋愛の行く末の背景として抗清(清が女真族だから認めないとする漢民族の抵抗)の戦いがあり、武門の派閥争いありの、親子や師匠弟子の絆を描いている。
女性描写に注目すると、金庸よりも自分というものを持ち、古龍よりもストイックである。私情よりも国を思うというのが男女共に至上命題になっているためであろう。
香港映画ではよく使われている作家の作品であるが、「キラーウルフ」を見る前にこれを読み、読んだ後に「セブンーソード」を見ると分かりやすい。「キラーウルフ」でヒロインになっている白髪魔女の弟子がこの作品で活躍し、当時の状況を白髪魔女が語っているためであるし、「セブンソード」は最後の数行の文面で監督が夢見ちゃったせいで作られたと思われるからである。映画の主人公は原作では最初の数ページで殺されてるし・・・。殺さずに生きていればで作ったな!と思われ。
今頃になって「楽園の瑕」が見たくなりました・・・レンタルにあるかな。
映画「セブンソード」の原作として発売されたが、おそらく初版で絶版の可能性大。武侠小説というジャンルもマイナーならば、続き物の途中の1作品で、徳間文庫で、映画もヒットしたのかなあ?といった按配でもう無理かも(苦笑)。
新武侠派を開いた梁羽生は金庸・古龍よりも先の人で、文体は古風で歴史ファンタジーに近い。この小説を読む場合、明代末期と清代初期の歴史を読んでおくとよい。マンガで知るならば皇なつき《黄土の旗幟のもと》がよいが、これも絶版だった・・・。うー、金庸《碧血剣》と合わせ読めば何とか。とりあえず初心者にはオススメできない。内容としては「武侠アクション恋愛多め」である。侠客の凌未風と女舵主(会の頭領)劉郁芳の恋愛の行く末の背景として抗清(清が女真族だから認めないとする漢民族の抵抗)の戦いがあり、武門の派閥争いありの、親子や師匠弟子の絆を描いている。
女性描写に注目すると、金庸よりも自分というものを持ち、古龍よりもストイックである。私情よりも国を思うというのが男女共に至上命題になっているためであろう。
香港映画ではよく使われている作家の作品であるが、「キラーウルフ」を見る前にこれを読み、読んだ後に「セブンーソード」を見ると分かりやすい。「キラーウルフ」でヒロインになっている白髪魔女の弟子がこの作品で活躍し、当時の状況を白髪魔女が語っているためであるし、「セブンソード」は最後の数行の文面で監督が夢見ちゃったせいで作られたと思われるからである。映画の主人公は原作では最初の数ページで殺されてるし・・・。殺さずに生きていればで作ったな!と思われ。
今頃になって「楽園の瑕」が見たくなりました・・・レンタルにあるかな。
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