ラヴァーズ＆ドラゴン

会社をぶっちぎりで逃げ出し、新宿は麺通団で春菊とハスの天ぷらをのっけたうどんを啜る私の漢っぷりに誰か拍手をください(不明)。

昨夜、お客さんのメールや同僚との付き合いに腐っていた私はカウンターでお湯割り焼酎をジョッキで出されるという素晴らしいお店に出会えた。しかも私は玄海頼んだはずだが、玄庵になっていたという・・・クレーム出さずにそのまんま飲み干す私も私だが。

そんな私の今週の生きる目的は池袋の香港映画祭。映画祭といっても大規模ではなく、通常上映が全部終わった後に1本こそっと上映という誰がどこが客層なのか分かりづらい祭だ。今日の映画は「ラヴァーズ＆ドラゴン」

前評判では「武侠映画じゃなくてラブコメだよ」と言われていた。香港映画で武侠映画（古装片)は、ラブコメもしくは純愛が多くなかったかのう？とも思ったり。アクションありのラブコメという考え方でよい。あらすじとしては女義賊と盲目の殺し屋との奇妙な同居生活。

感想としてはラブもあるが、主なジャンル分けとして「コメディー」ではなかろうか。女義賊になる前のヒロインに、老女義賊が力を与えるシーンで「ダウンロード」で力を渡すとは思わなかったし、パソコンでよく見るダウンロード中画面を使うなんて！女義賊になる動機が「顔のにきびをなくすには悪人を倒して金銭を奪い、貧しい人に分け与えなければいけない」つまり、にきび予防とかにきび治療のため！全国映画館で上映されるような武侠映画じゃないことは確かだが、これぞ香港のジョークと知っている人からすれば、笑える映画。

時代劇好きとしては懐かしい展開(ご都合主義などなど)であり、ウロ覚えだが「ルービックキューブを時代劇に無理矢理使った」大江戸捜査網に匹敵する。情報を確認しようと大江戸捜査網関連でネット検索をかけたら、日産の社長が「土曜日の夜に時代劇ないなんて！」と言うことで捜査網を作らせた話を知ってしまった。私もそう思いますよ・・・あんな感じの本格派でない時代劇があったら。

見終わった後で気付いたが、先日「ヒロイック・デュオ」とこの映画でフランシス・ンが両方出演。インファナル2でも見たが、大体嫌われ役だったのに、この映画では殺し屋役で奇妙な踊りも披露。印象が変わった、かも。